こんにちは
あきはママです。
今回は肌荒れで病院から処方された薬のうち、
『ステロイド』
について記載していきたいと思います。
ってイメージが良いか悪いかと問われると、やはり良くないイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、荒れた肌を放っておくとそこからどんどんアレルギーの原因となるアレルゲンが進入して、アレルギー発症のリスクを高めます。
なので、最初いかに
ステロイドを正しく使い、肌の治癒に専念するか
が重要です。
そこで今回はステロイドの種類や正しい使用方法について書いていきます。
ステロイドの種類
ステロイドはその強さで
5段階に分かれます。
・strongest (最も強い)
・very strong (とても強い)
・strong (強い)
・midium (普通)
・weak (弱い)
このうち、上の strongest と very strong は病院処方薬しかありませんが、
下の3つのクラスは市販薬でも購入できます。
ただ、子どもの肌に使うものは必ず病院で処方してもらったものを使ってただくのをおススメします。
よく病院から処方されるアルメタやロコイドならmidium。
リンデロンVやボアラはstrongに相当します。
軟膏の種類はたくさん発売されていますので、よければ以下のURLを参考になさってください。
https://pharma-navi.bayer.jp/nexavar/patient/common/qa_hfs04/20.php
ステロイドの使い方
まず、お伝えしたいのがステロイドは
必要な『強さ』『量』『部位』をしっかり守って使用することが大切です。
その理由をひとつずつ書いていきます。
必要な強さ
必要な強さが守られないと、
「こわがって本来必要な強さを使用しないことで、肌荒れが長期化する恐れ」
や
「強すぎるステロイドを使用してしまう恐れ」
があります。
前者の肌荒れが長期化することのデメリットは色々お話したので、
ここでは、「強すぎるステロイドを使用してしまう」ことのデメリットについてお話します。
『治るなら強い薬を塗っておけば迷わずにすむし楽なのでは?』
と思われますが、ステロイドにおいては無闇に強いものを使用すると副作用も出てきます。一般にステロイドがこわいと言われてしまう要因です。
もともと、肌荒れというのは、
外部刺激により体の免疫作用が働いて、炎症を起こしている状態です。
ステロイドはこの炎症を抑えたり、過剰な免疫作用を抑える役割をしています。
ただ、強すぎるステロイドを用いて、通常必要な免疫までも抑えてしまったら、、
逆に必要なバリア機能が働かなくなり、
皮膚が薄くなったり、感染症にかかりやすくなる
といった悪い作用が出てきてしまう可能性があります。
ですので、ステロイドは適切な強さのものを使用することが大切です。
必要な量
ステロイド使用の目安としてよく使われるのが
FTU(フィンガー・チップ・ユニット)なんか良く分からない単語ですが、
要するに、大人の指先から指の第一関節までで、両手のひら分のステロイドです。
だいたい4~5ヶ月の赤ちゃんの顔の面積が大人の両手のひらと同じと言われています。
ですので、だいたいこれを目安に使用する面積に合わせて調節します。
必要な部位
体の部位において、皮膚のデリケートさというのは全く異なります。
同じステロイドを塗っても、体の部位によって吸収率が大きく異なり、
例えば、腕の内側を吸収率1をした場合、顔は約13倍、陰部は約42倍吸収が良いです。
参考URL
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/qa/use_steroid/
見た目は同じような荒れ具合でも、部位によって、塗るステロイドの強さを変えないといけません。
ステロイドを塗るタイミング
塗り方についてですが、基本
保湿剤→ステロイド
の順番で使用します。
保湿剤をまず体全体、症状が無いところも満遍なく使用して
その後に症状がある場所にだけステロイドを使用します。
なるべく保湿剤を塗って、しばらく時間を置き(可能なら30分ほど)なじんでからステロイドを使用するのがおススメです。
また、「すりこむように、こすりつけるように」はNGです。
逆に刺激になって皮膚症状を悪化させる可能性があるため、
「やさしく乗せるように」塗ってあげてください。
以上薬剤師目線でステロイドの安全な使い方について記載しました。
ただ、大前提として大切なのは
医師の指示にしっかり従うこと。
と、間違った使い方をしないためにも、
今回書いたステロイドにおける基本的なことを押さえておいてもらえればと思います。
まずは、自分のこどもにはどの強さのステロイドを使っているか把握しておくこと。
からはじめてください。