あきはママ~薬剤師の子育て奮闘記~

4歳の女の子と26週5日で産まれた874gの男の子、そして今お腹にもう一人。ブログは第二子のことがメインです。妊娠中期、出血。切迫早産→慢性早剥羊水過少症候群(caos)。

切迫早産レポ30〜帝王切開当日〜

こんにちは

 

あきはママです。

 

長きに渡る切迫早産レポ、お付き合いくださり、ありがとうございました。

 

最初の出血から53日

破水して21日

入院期間 計32日

 

ついに、赤ちゃんを出すタイミングが来ました。

 

 

 

今日がベストのタイミング

 

26w5d

 

夜中寝ているといつもより強いハリで何回か目が覚める。

すごく痛いわけでもないけれど、明らかにいつもよりはしっかり張っている。

 

。。。一時的なものかな。。。

 

2〜3回うっすら目が覚めましたが、寝れないほどの痛みではないため、そのまま寝続けました。

 

朝のモニター、ハリの間隔は5〜6分ですが、その1回1回が少し強くなっていることを報告。

 

その後の診察で

 

・子宮頚管長が2.5cm(前日までは4.5cm)

・子宮口が開いてきていて、赤ちゃんの頭が降りてきている

 

とのこと。

 

一度部屋に帰るよう言われて、待機。

 

しばらくして、担当のチームドクターが2人やってきました。

 

「あきはママさん、そして赤ちゃん、よくここまで持ちこたえました。

ただ、そろそろ限界かもしれない。

今すぐ産まれるというわけではないけれど、ここから痛みが強くなってきたら緊急帝王切開になる。

羊水が少ない分、これ以上ハリが強くなったら赤ちゃんにも負担が大きいし。

無理なく出してあげるためにも、今日出してあげるのがベストだと思う

帝王切開するね。午後イチで。

旦那さんにも連絡してもらっていい?」

 

この数日散々帝王切開をほのめかされていたので、

 

 

ああ。ついにきたか。。

 

 

としかそのときは思いませんでした。

 

 

手術前の準備

 

あと3時間後に迫った帝王切開

 

とりあえず旦那にすぐ来てほしいと連絡。

また、母に今日の娘の保育園のお迎え&何かあったときのために、そのまま自宅に泊まる準備をしてほしいと電話。

 

あとは、点滴を変えたり、術着に着替えたりと、あれよあれよと準備が進んでいきます。

しばらくシャワーも浴びれないから、とシャワーも浴びさせてもらいました。

 

そのときに自分のお腹を見て

 

大きくなったな。

 

と。

 

もちろん、上の娘のときは最後もっともっと大きく膨らんでいたお腹。

 

でも、予定日より3ヶ月早くても、推定体重が1000g無くても

 

確かに日々成長して大きくなった我が子がお腹にいました。

 

 

大きくなったね。頑張ったね。もう少しで会えるね。

 

 

と、声をかけてあげました。

 

 

12時前に旦那到着。

 

 

多くを語らない旦那です。

 

 

一言、

 

 

今まで、長く赤ちゃんをお腹の中で育ててくれてありがとう

 

 

と言ってくれて、あとは手を繋いでいてくれました。

 

 

12時半

MFICUで担当になってもらうことが多く、仲の良かった看護師さんが応援に来てくれました。

いつもどおりの明るい口調、笑い混じりの激励。

横にいた看護師さんに

 

「お腹張るからあんまり笑わせたらあかんって」

 

と注意されていました。

 

MFICUからわざわざ応援に来てくれた気持ちが、ただただ嬉しかったです。

 

 

13時半

 

ついに手術開始です。

 

車椅子で移動。

 

そこには、この病院での約3週間の入院でお世話になった、たくさんの看護師さんの顔が。

知った顔が微笑んで迎えてくれて、

自分でも気づいていなかった緊張の糸が緩んだのか、涙が溢れてきました

 

 

手術台に上り、手早く周りで準備が整えられていきます。

 

担当はずっと見守ってくれてたチームドクター。

 

何の不安もありません。

 

 

手術前麻酔

 

下半身の麻酔を打ちます。

 

ぼんやりした知識で、この麻酔が痛いと聞いたことがあったので、身構えていました。

 

しかし、あっという間に終わり。痛みはほぼありませんでした。

 

先生がとても上手だったのか、 

もしくはこの一ヶ月散々注射をし続けて、体が針に慣れたのかもしれません。

 

氷を体に当てて、麻酔が効いているかの確認。

 

数回行い、しっかり効いていることを確かめたところで

 

よろしくお願いします

 

の声と共に手術が始まりました。

 

 

手術中

赤ちゃんが産まれるまで

麻酔が効いているため、痛みはもちろん無いですが、何か自分の体の奥がムニムニ触られている感触。

 

出てくる赤ちゃんが26週、1000g無いだろうとのことで、小児科の先生がたくさん待機。

 

小児科のスタッフだけで10人はいらっしゃいました

 

その様を見ていると、私もかなり緊張するのですが、顔見知りの助産師さんたちが、その空気を打ち破るかのように、明るく話しかけ続けてくれていました。

 

「あきはママさん、〇〇さん(助産師さん)が面白いこと話してくれるって。」

 

「いや、それはハードル高いから逆に無理なやつですよ。無茶振りは良くないと思います。ね。あきはママさん。」

 

というように、笑

 

私でも、

 

え?手術中にこんなにちょけてていいの?笑

 

と思ったくらいでした。

 

でもそのおかげで、過度に緊張すること無く、ついにそのときを迎えます。

 

 

担当ドクター

 

「あきはママさん、子宮切るね。今から産まれるよ。」

 

と私に声をかけてくれ、

 

その後

 

みなさん、赤ちゃん産まれます。よろしくお願いします。

 

と言い、空気が見てわかるほどピリっと張り詰めました

 

 

その直後

 

 

「ふみゃあ」 

 

 

と、まるで子猫みたいな泣き声で赤ちゃんが産まれました。

 

 

赤ちゃんが産まれた直後 

赤ちゃんは産まれてすぐに、小児科の先生たちにより、素早く様々なサポートが行われていました。

 

あまりの人の多さに私の位置からはあまり赤ちゃんが見えませんでした。

 

ただ、助産師さんたちが、

 

「産まれて直後の処置が終わったら絶対赤ちゃんこっちに連れてきてくれるからね。

小児科の先生たちの迅速で間違いない処置中だから安心して待っていてね。」

 

と声をかけ続けてくれたので、焦ること無く待ちました。

 

しばらくして、

 

保育機に乗せられ、酸素チューブを挿入された赤ちゃんが、NICUに運ばれる前にこちらに寄ってきてくれました。

 

お顔もちゃんと見せてくれました。

 

 

小さい赤ちゃん、でもちゃんと人の形をしていて、、

 

一生懸命生きていました。

 

 

『こんにちは』『ありがとう』

 

とだけ伝えました。

涙でなかなかそれ以上の言葉はでてきませんでした。

 

そのまま赤ちゃんはNICUに運ばれていきました。

 

 

後処置&縫合

 

その後はドクターたちが淡々と傷口の処置をしてくれていました。

 

何気ない話から、コロナウイルスの話など、

 

赤ちゃんが出る前までに醸し出していた空気感とは打って変わって、

 

緩やかなムードの中後処理が行われていました。

 

内臓の奥をぐにぐに押される感じ。

 

 

少し気持ち悪さが出てきました。

 

 

しかし我慢できる程度

 

でも、それからしばらくすると

 

 

あれ??痛い??

 

 

徐々に痛気持ち悪い感じが強くなってきました。

 

ドクターたちも私のちょっとした体の反応で気づいたらしく

 

「もしかしてあきはママさん痛みでてきてるかな?」

 

『はい。。ちょっと痛い気がします。』

 

と答えた次の瞬間。

 

ちょっと痛いが結構な痛さに変わってきました。

 

『あ!やっぱり結構痛い気がします。』

 

と言うと、

 

「よし、吸入麻酔しよう。大丈夫。寝てる間に終わるよ。」

 

と、甘い匂いのするマスクを付けてくれました。

 

「はい、大きく息を吸って、吐いて」

 

と言っている間に痛みが強くなってきたことで軽くパニックの私、

 

 

まずい、痛い、痛い、まずい、間に合わない

 

 

と慌てているうちにいつの間にか意識を失っていました。

 

 

手術終了

 

次に目覚めると手術が終わったところでした。

 

16時半、執刀から2時間半経過していました。

 

13時半に部屋を出ていくときに、看護師さんが

 

「この部屋に帰ってくるのは全部合わせて2時間後くらいかな」

 

と言っていたんですが、3時間経っていることから、手術時間が少し長かったのかもしれません。

 

後から聞いた話ですが、

 

羊水がほとんど無い状態での執刀、下手をすると赤ちゃんを傷つけることになるので、切る前の状態確認にかなりの慎重さを要したそうです。

 

それが手術時間が長引いた原因だったとのこと。

 

 

吸入麻酔明けでぼんやりする頭に

 

吐き気と痛みが襲ってきます

 

部屋に帰って旦那が、お疲れ様、と声をかけてくれるも

 

喋ることができないくらいいっぱいいっぱいでした。

 

術後直後にこんなに苦しくなるとは想定外でした。

 

痛み止めの点滴を入れてもらい、しばらく全力で体が落ち着くのを待ちました。

 

 

ようやく少し話せるかな、となったときに小児科のドクターたちが来てくれました。

 

 

赤ちゃんの状態

 

産まれた赤ちゃんは

 

・874g

 

・肺の状態がかなり良くない

 

とのこと。

 

やはり長期に渡って羊水が少ない状況が続いたのが原因みたいです。

 

脳からの出血のリスクなども考えると

 

 

ここ3〜5日が勝負

 

とのこと。

 

ぼんやり、気持ち悪い、痛い、

 

そんな中で、

 

やっぱり元気な状態で生んであげれなかったんだな。。

 

と、改めて認識しました。

 

詳しいNICUの説明はひとまず旦那に任せて、

 

あとは赤ちゃんの状態を思い、自分の気持ち悪さと痛みがひどく、

 

どうしても止まらない涙を流し続け、その日は終わりました。