こんにちは
あきはママです。
切迫早産レポに長らくお付き合いくださいありがとうございました。
続きとして、NICUで闘病する息子の経過をNICUレポとして更新していきたいと思います。
26週5日に874gでこの世に誕生した息子
18週で出血が始まり、23週で破水しました。
その影響により、同じ週数でこの世に誕生した赤ちゃんよりも肺機能が著しく良くない状態で生まれました。
愛称
【せいちゃん】
と言います。
これからブログの中でそう呼ばせていただきますので、どうぞ、せいちゃんをよろしくお願いいたします。
家での搾乳
退院当日は結局、思ったよりも気を張ったのと、
久しぶりの自宅での生活
娘の相手
でそれだけでぐったり。
夜中の搾乳も、病院ではナースコールを押すだけで看護師さんが滅菌された搾乳ボトルを持ってきてくれ、
最高性能の自動搾乳機をダブル使い(両胸)で一気に終わらせ、
搾乳後、自分で母乳バッグに封入するところまでやれば、
これまたナースコールで搾乳ボトルが回収されていく。。
、、という、超上げ膳据え膳(?)搾乳。笑
家では3時間おきにのっそりのっそり起き上がり、
義兄のお嫁さんが使っていた電動搾乳機のおさがりを使い
↓(電動ありがたい。。。)
片胸ずつ行ってから 、
洗浄、除菌を行い、
↓(簡便性を重視し電子レンジ消毒)
やっと寝る。
搾乳3時間おきといっても、実際搾乳している時間&前後の準備・後片付けを含めると30分はかかっているため、
実質2時間半後にまた搾乳。。。
ねむねむ。。
でもこの母乳がせいちゃんの栄養になっているんだと考えると俄然頑張れます。
あきはママ、ありがたくも産後2日目から鬼のように母乳が出たので
1回に70~100ml出ます。
今せいちゃんは2ml×1日12回
1日24ml消費の息子に対し、560ml以上提供する母。笑
NICUの冷凍庫もパンパンだったので、
『母乳ストックがもういっぱいなんですけど、捨てたほうがいいですか??』
と、途中看護師さんに聞きましたが
「今はいっぱいでも、飲む量が増えていくと足りなくなっていくお母さんが多いし、今は取れた分だけいっぱい持ってきてください。」
と、言われたため、どれだけうちの母乳ストックが他の子に比べて明らかパンクしていようとも
いつかせいちゃんたくさん飲んでくれるから。
今のうちに溜めとかなきゃ。
と、使命感にかられて搾乳し続けました。
退院後初めての通院
さて、退院翌日、初めての通院です。
自宅から病院まで、最初だけは体力回復を優先して
タクシー→電車→タクシー
というリッチコース。
少し、、はばかられましたが、今は体力の回復をお金で買いましょう。。。
しかも初日は母の付き添いまであり。
10時に家を出発し、11時に病院到着。
私がせいちゃんに会っている間、母は実家に帰り、
また14時くらいに迎えに来てもらって、娘の保育園お迎えまでには時間の余裕をもって家に到着しておくという計画でした。
出発は順調
体に大きな負担もなく、計画通り11時過ぎに病院にたどり着きました。
しかし、ここで全く予定外のことが。。。
せいちゃんの容態悪化
退院してからせいちゃんに会うのはちょうど24時間ぶり
昨日、順調に回復しているとは言えなくても、最終安定しているせいちゃんの姿を見て安心してから退院しました。
ただ、今日は部屋に入るなり、酸素の濃度がまた最大限のまで振り切れている状態に気づきました。
今まで少し悪くなっても、85%とか、おむつ替えの間など一時的に90%にしたりということはありましたが、
100%なんて生まれた直後と、3日目に急変した時以来の数字
え???退院してから一体何があった????
もう一瞬で冷や汗&動悸です。
早く先生に話が聞きたい。
先生のほうもすぐに私を見つけて、話に来てくださいました。
・順調に酸素濃度維持していたんだけど、血液検査で血中酸素濃度の値を見ると、あまり数値がよくなく、徐々に悪化してきている。
・慢性肺疾患が進行してきた可能性
・肺高血圧が重度なので、これほど超低体重児には使用したことはないけれど、肺高血圧に対する点滴治療薬を検討中
とのこと。
加えて、
「本当は来週あたりに一回、旦那さんも一緒に、現状の治療の説明とか話す機会を持ちたかったんだけど、できたら早いうちにお願いできないかな?
土日でもなるべくこちらも都合つけるようにするし。」
って。。。
そんなに、、、
旦那にも、、、すぐ来てもらわないといけないような事態にせいちゃんが差し掛かってる。。。?
昨日まで元気だったのに。。。
ママだけ帰っちゃったから、、、
さみしかったよね。。。。
ごめんね。。。。
14時くらいまで、、、
と思っていましたが、そんな短時間で帰れるわけありません。。。
母には連絡して、娘のお迎えをお願い。
旦那にも翌日すぐ先生の話を聞けるように、仕事の調整をつけてもらいました。
酸素濃度がまた最大限まで上がってしまったせいちゃん。。
でも、いざせいちゃんを包み込むと、、、
しっかりこちらを大きいお目目で見てくれます。
穏やかな顔。。。
生きようとしている顔。。。
ここでママだけ挫けてたらダメだ。。。
止められない涙を決してせいちゃんには悟られないように。。。
「ありがとう」「頑張ってるね」「ママせいちゃんと会えてうれしいよ。楽しいよ。」
と語り続けました。
せいちゃんの写真
今日の看護師さんは昨日の退院時と同じ看護師さん。
昨日の退院時は、離れる不安でまた涙していた私に
「大丈夫。ママ。せいちゃんのことはこっちにしっかり任せて。」
と言って明るく励ましてくれていたのに
今日はうかない顔。
「朝せいちゃんがしっかりお目目開けてて可愛かったから。」
と、撮った写真を現像してくれました。
「もしかしたらお薬の加減で寝ていることが多くなっちゃうかもだから」
と。。。
そして、日勤を終えられて、帰るときも
「せいちゃん、次、私来るの3日後なんだけど、それまでしっかりね。。」
って。。。
そんな、、
せいちゃん、、ここ数日も、、あやしいの???
とても優しい、明るい看護師さんです。
せいちゃんの触れ方やケアの仕方に関しても優しく指導してくれていました。
その人が、こういう言葉を発しざるを得ない状態なんだと。。。。
感じずにはいれませんでした。
個室で溺れてしまいそう
ただ、せいちゃんには温かい言葉をかけ続けようと、必死に自分を保っていました。
しかし、追い打ちのように
「お母さん、母乳なんだけど、今ストックいっぱいあるし、せいちゃん肺が良くなるまでは母乳の量増やさない予定だから、しばらくストップしてもらっていいかな?
ほら、母乳バッグも安いもんじゃないし。
もちろん、また母乳絞ってもらわないといけないから、搾乳はしっかりしておいてね。
良かったら1日1袋だけ、持ってきてもらえる?」
家にせいちゃんがいなくても、否応なしに張ってくる胸
体が示す母のサイン、
今の私にできる少ない、そして最大の仕事でした。
それも、もう要らないのか。。
まだ、1日1袋持ってきてくださいという言葉に、優しさを感じました。
本当はもう全然無くても大丈夫なのに。まだ、母としての使命を保とうとしてくれているんだろうな。。と。。
もういっぱいいっぱいです。
せいちゃんに言葉をかけようにも、
口を開くともう嗚咽が出てしまいそうで、言葉がかけれません。
息をするのも必至。
水のないところで溺れそうです。
そんな私のもとに来てくれたのが、いつもの臨床心理士さん
今日もゆっくり話を聞いてくれました。
少しずつ、呼吸ができるようになって、、、
穏やかなせいちゃんの顔をまたしっかり見ました。
『だいじょうぶ、だいじょうぶ。』
『よく頑張ってるね。ありがとう』
そう言って、なんとか、なんとか家路につきました。