あきはママ~薬剤師の子育て奮闘記~

4歳の女の子と26週5日で産まれた874gの男の子、そして今お腹にもう一人。ブログは第二子のことがメインです。妊娠中期、出血。切迫早産→慢性早剥羊水過少症候群(caos)。

NICUレポ13〜面談後のご褒美リベンジ〜

こんにちは☀

 

あきはママです。

 

せいちゃん生後26日(修整30週4日)

 

 

 

抱っこリベンジの予定

 

先週の面談後に予定されていた抱っこ。

 

無気肺がある状態での急変リスクを恐れ、私が延期を希望していました。

 

最近のせいちゃんは酸素濃度やNOも落とせているし、前よりは少し安定した状態。

 

よかったら抱っこリベンジしようよ!

 

と、ドクターと看護師さんが言ってくれました。

 

嬉しい✨✨✨

 

抱っこ抱っこ抱っこ✨✨

 

せいちゃん、ついにできるよ✨

 

焦らされた分、楽しみだね✨✨✨

 

しかし、それもまた先週と同様、

面談を乗り越えてのこと。。

 

ただ、今週は調子良かったし、、

面談でもそんな怖いこと言われないんじゃ、、??

 

淡い期待。

 

 

それよりも、先週せいちゃんのために作った、抱っこ用帽子

 

モコモコの靴下を途中で切って、縫い合わせただけの簡易なやつだけど、、

 

やっと出番きたよ✨✨

 

せいちゃん先週すでにキツそうだったから、、今週成長した分、伸ばしとかなきゃ✨✨

 

いそいそと保育器の横で帽子のゴムを広げる。。

 

しかし、

 

そのウキウキした気分も、

 

すぐにかき消されることに。。

 

 

帰ってこない酸素飽和度

 

午後、NICU面会の間に娘と目一杯遊んだことにポカポカ陽気が重なり眠気が。。

 

帽子を伸ばしながら、せいちゃんの横でウトウトしていたら、、

 

アラーム音で目が覚めました。

 

見ると、なんかモニターが不穏な雰囲気。。。

 

酸素濃度80%だとSPO2(酸素飽和度)85前後でアラームが頻繁に鳴り続ける。。

 

看護師さんが酸素濃度を85%、90%と上げていくけど、、

 

それでもせいちゃんのSPO2は帰ってこず、、

むしろ逆に下がっていき70台に。。

 

酸素濃度はついに久しぶりの100%へ

 

最初に酸素濃度を上げ出してから30分は優に超えた。

 

それでも鳴り止まないアラーム音。

 

担当ドクターが入ってきて、肺高血圧の点滴の量をupする。

 

ドクター、看護師さんと一緒にアラーム音を鳴らし続けるモニターを息を潜めて見守る。。

 

いつもは表立ってアラーム音を気にして、ソワソワしているのは私だけですが、、

今日は明らかに二人ともいつもと表情が違う。。

 

最初に酸素濃度上げだしてから1時間経過。。

 

ようやく、、

 

ようやくアラーム音が鳴らないラインまでSPO2が帰ってきました。。

 

みんな、まずはひと安心といった感じ。。。

 

生きた心地のしない1時間でした。

 

その後も、、せいちゃんを守るように必死に包み込み続けたところに、

ドクターからの説明。

 

 

肺高血圧という病態

 

(自分で話を整理するために、やたら詳しく書いています。もしよければ読み飛ばしていただければと思います。)

 

今順調にNOを下げていっているが、その影響でやはり肺高血圧の症状が出やすくなっている状態。

 

普通の循環であれば、心臓から肺へ肺動脈を介して血液が流れ、肺で綺麗にされた酸素濃度の高い血が大動脈から全身に流れていく。

 

ただ、肺の血圧が高い状態だと、どうしても心臓から肺に血液が流れづらく、心臓に負担がかかり、心不全が起きやすくなる。

 

これが肺高血圧の病態。。

 

結局は、全身の血圧に対して、肺の血圧が高いことで、心臓から肺への正常な循環が妨げられているということ。

 

 

せいちゃんはこれに加え、、ややこしいことに早産児に起こりがちな動脈管も開いている。

 


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普通は動脈管が開いていると、肺で綺麗にされた血が大動脈から肺動脈に流れてしまうため、あまり良くないとされる。(手術で閉じたりする。)

 

ただ、せいちゃんに関しては、動脈管が開いているおかげで、肺高血圧により肺動脈に流れづらくなった血が、大動脈に逃げれるから、逆に心不全を回避できているとのこと。

(現段階ではせいちゃんの心臓の負担を軽減できているため、動脈管を閉じる手術は見送り。)

 

心不全は回避されていて、ラッキーではあるが、良いことだけではなく、

その影響で、肺でキレイにされていない、酸素飽和度の低い血が全身にまた巡ることになってしまっている状態

 

 

なるほど。。

 

 

せいちゃん、、元々慢性肺疾患で肺自体が良くないのに加えて、

肺高血圧のせいで肺の機能さえも上手く使えず循環が回っているという、

カオスな状態。。。

 

 

補足で言うと、せいちゃんSPO2は手足で測定している状態で、

右手(&脳)は大動脈と肺動脈が動脈管で繋がっているところよりも、肺寄りの方から流れている血管からの血液が帰ってくるらしく、

下肢は動脈管の繋ぎ場所寄りも全身寄りにあるため、肺高血圧の症状が強い時は、肺動脈の血が直接帰ってきやすいとのこと。

 

 

ふむふむ。。。

 

確かにせいちゃんアラームが鳴り続けたとき、手足でSPO2が10くらい差があって、足の方が常に70台に乗ってた。

 

 

面談&抱っこ&1ヶ月健診

 

難しい話でしたが、色々納得がいきました。

 

 

せいちゃんは、とにもかくにも肺に関して最新の注意で管理が必要な状態。。

 

 

明後日は1ヶ月健診。。

 

色々と、、

 

なぜ、せいちゃんがこんな状態の肺で生まれてしまうことになったのか。。

 

生まれた瞬間から呼吸で闘い続けなければいけない宿命を背負わせた原因は、、どこにあったのか。。

 

しっかり聞いてこなきゃ。。

 

 

そして、、同日に、面談と、、抱っこ✨

 

タイムスケジュール的には

 

面談→抱っこ→1ヶ月健診

 

 

盛りだくさん、、

 

ただ、、

 

今日のこの状態で本当に抱っこできるのかな。。

 

またお預けにならないかな。。

 

 

そしてやっぱりあんなことがあった以上、、面談こわい。。

 

1ヶ月健診もこわい。。

 

 

また一気に弱気。。。

 

 

色々ぐるぐるした状態で、、

 

ただ、、逃げていられない。

 

なんとか、なんとか、その日は全力で乗り越えなきゃ。